指を切った 血が止まらない 止血法

包丁などで指を切った後の血の止め方です。今はきっと教えていないと思いますが、私が小学生や中学生のときの保健の授業では、心臓に近いところを縛りなさいと教わった気がします。たぶんそんな教えを記憶している方がけっこういるようで、指を切ったときにいろいろやったけど、血が止まるまで30分以上かかったというような話があります。話を良く聞くと、指の切り傷にガーゼを当てて上から包帯できつくしばったんだそうです。

これ、血は止まりませんよ。逆に血がどんどん出ます。

ちょっと走りに行ったら幸せいっぱいの場面に遭遇しました。境内にはまだ雪がたくさん残っていましたが、春は着実に近づいています。

 

2010年のに書いた記事のリバイバルです。

おでこや唇や指などは、ぶつけたり、カッターや包丁で切ったりして傷がよくできる場所です。創が小さくても結構派手に血が出ます。

そのようなときに皆さんはどうしますか?

おでこ(前額、ぜんがく)の傷なら普通は布などで出血している部分を強く押さえて、血が止まるのをじっと待ちます。それでも止まらなければ、あるいは大きな傷なら、病院に来ます。病院に来る間に出血が落ち着き、診察の時には出血が止まっていることも多いです。
これがなぜか、頭以外の部位の出血のとき、特に指の切り傷で出血している場合は、傷の上から、あるいは心臓に近い部位である、指の根元を包帯できつく縛る方がいます(頭や顔の出血では首を絞めて血を止めようとする人はいませんよね)。

出血が止まらないときは傷より心臓に近い場所をきつく縛れ、血行が止まるので30分ごとにゆるめろ。なんて聞いた方も多いのではないでしょうか。これは指や腕が切断されたり、太い動脈が切れたような場合に行う処置です(動脈が切れますと、ホースの途中に小さい穴が開いたときのように、ピューと勢い良く血が出ます)。
ほとんどの出血は、血が出ている場所をピンポイントで押さえているだけで止まります。
たとえば、左手の人差し指の爪の親指側を包丁で切ってしまったとします。こういうときは、ティッシュなどをまるめて傷に当て、左手の親指で強めに抑えればいいのです。そのままでテレビを見るなどをして、15分ほど時間をつぶしましょう。「止まったかなー?」なんて、1分毎に何度も傷をみているとなかなか止まりません。1回押さえたら、傷を見たいのを我慢する、というのが大切です。

話をもどします。
出血した直後に傷の上から包帯でしばってもなぜ血は止まらないのか?
血液は心臓から動脈で体のスミズミまで運ばれます。大事な血管ですから皮膚の深いところを走っています。酸素や栄養を渡したあとの血液は静脈で心臓に帰ります。動脈の流れをしばって止めるためには血圧の倍ぐらいの圧力でしばる必要があります。これかなり痛いです。包帯でいくら強くしばっても、浅いところを走る静脈の流れは止められても、深いところを走る動脈の流れを止めることは意識のある中ではなかなかできません。

どうなるか?
動脈は流れている・・・血液は供給される・・・包帯によって浅いところを走る静脈は流れが止まっている・・・・血が心臓にもどらない・・・傷の手前で血がたまる(ダムになる)・・・出血している部分は包帯で圧迫されているだけで圧が弱い・・・血がどんどん出てくる。

これが、出血している部分だけをピンポイントで押さえる方法だと、
動脈は流れている・・・血液は供給される・・・傷以外のところを走る静脈は正常なので、いつもどおりに血がもどっていく・・・傷の手前で血がたまらない・・・出血している部分だけ強く圧迫されているので出血しない・・・そのうち血が止まる。

1.ぶつけた、切った。
2.血が出た。
3.ティッシュを丸めて当てる。
4.上からピンポイントでずっと押さえる。
 血が止まったかなぁ。。。なんてすぐ見ない。しょっちゅう見ない。

これが日常の小さい傷からの出血を止める方法です。
深くざっくり切ったようなときは、腱や神経が切れていることもあるので病院には行ってくださいね。

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