がんのお薬が世の中に出てくるまで

’がん’を治すために、たくさんのお薬が開発されています。試験管の中でのスクリーニングで有望なら、動物実験を経て、極々わずかなお薬のみがヒトに投与されて有効性を確認します。ヒトへの投与(治験)し、さらに、ごくこぐごく、奇跡的な確率で新薬は世の中に出てくるわけです。以前薬品メーカーの開発にいる方から、大学院を出て薬品メーカーの研究部門に入り、定年まで新薬開発に従事しても、定年までに自分がかかわった化合物が世の中に薬として出ることは極めて稀で、(その方の感覚としては)50人中49人は承認薬に関わることなく定年を迎える・・・といったことを聞いてショックを受けたことがあります。

私のような臨床医はヒトへの投与が可能となった時点(治験)から関わることになります。今回は新しいお薬の有効性(どれだけ患者さんのためになるか?)を評価するポイントについて説明してみます。

今年のシカゴは滞在中ずっと良い天気で、風もおだやかでした。 こんなことは初めてです。これまでは天気がめまぐるしく変わり、最高気温が15度ぐらいまで下がった日もありました。晴れた日の夜のビル群の美しさは格別です。

日本を午前に出ると、時間をさかのぼって夜に入り、朝日を迎えてシカゴに着きます。この朝日を見るとなんとなく得をしたような(帰国時に損をするのですが)、あるいは近距離のタイムマシンに乗ったような不思議な感じがいつもするのです。

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米国臨床腫瘍学会 ASCO 2017 

アップが遅れましたが。ASCO 2017(シカゴ)から木曜日にもどりました。

ASCOでは毎日タブロイド判のニュースペーパーが配られます。だいたい40%が記事で残りが広告です。日々のハイライトがまとめられているので、その年のだいたいの傾向を感じることができます。今年は2011年から始まったメラノーマに関する新薬の熱狂は少し落ち着いた感じ(サプライズはぼちぼち)でしたが、毎日ある程度紙面を埋めていました。

朝の散歩 ガチョウを撮っていたら向かってきた

ホテルのそばでタクシーを探していたら、「写真撮りたいので、そこどいてくれませんか?」と観光客に言われました。振り返ったらこんな看板が。終着点だったんですね。

 

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