米国臨床腫瘍学会 ASCO 2017 

アップが遅れましたが。ASCO 2017(シカゴ)から木曜日にもどりました。

ASCOでは毎日タブロイド判のニュースペーパーが配られます。だいたい40%が記事で残りが広告です。日々のハイライトがまとめられているので、その年のだいたいの傾向を感じることができます。今年は2011年から始まったメラノーマに関する新薬の熱狂は少し落ち着いた感じ(サプライズはぼちぼち)でしたが、毎日ある程度紙面を埋めていました。

朝の散歩 ガチョウを撮っていたら向かってきた

ホテルのそばでタクシーを探していたら、「写真撮りたいので、そこどいてくれませんか?」と観光客に言われました。振り返ったらこんな看板が。終着点だったんですね。

 

メラノーマの新規治療については、ウイルス製剤とイピリムマブの併用やSD101とペムブロリズマブとの併用のデータが出ていました。免疫チェックポイント阻害薬+α(併用)にシフトしてきているのがわかります。また、脳転移に対して放射線治療と薬物療法をどのように組み合わせるか、などもテーマになっていました。さすがに日々の診療で感じている疑問がクリアーな質問になって提示されており、勉強になる会議です。少しでも多くの情報、本音を日本に持ち帰りたいので、広大な会場を歩きまわります。良い運動になります。

今回のASCOに参加した日本の皮膚科医(知っている範囲で)は7名です。毎年ほぼ同じ傾向です。シカゴ名物スペアリブにかじりつきながら、来年こそは日本からインパクトのある演題を出したいな、と思いました。

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