背中にたくさん小さいシミがある 中年 男性

背中の上の方(上背部:じょうはいぶ)に5㎜ぐらいの茶色のシミがたくさんあるお父さん。奥さんが心配して、「皮膚科に行って来なさい」と言われて受診されます。背中にまわりがギザギザした金平糖のような形の薄茶のシミがたくさんあります。光線性花弁状色素斑(こうせんせいかべんじょうしきそはん)といいます。

神威岬に行きました。

帰りに食べたうに丼は飲み物のように喉を通過していきました。後に匂いも香りも残さずに。積丹半島はいい。

光線性花弁状色素斑・・・名のとおりお花のような形をした小さな色素斑が多発する皮膚疾患です。「若いころに海でひどい日焼けをしたでしょう?」と聞くと、ほぼ100%当たります(誘導尋問かもしれません)。個人的な印象では色白の中年男性が多いと思います。実態は日光黒子、脂漏性角化症の早期病変、です。両者とも中高年では耳の前の頬などに良くできているシミです。色はついていますがメラノサイトの異常ではなく表皮細胞の異常です。老人性疣贅などと呼びますが、(個人的には)、病名に年齢を示唆する形容詞をつけるのはどうかと思うことがあります。40歳代でも認められますので(昭和の初めまでは老年期と認識されていたのかもしれませんが)。

さて、紫外線は一番重要な皮膚がんの原因です。マウスの実験では、なるべく若い時期に、ひどい日焼けを間欠的(間をおいて何回か)に受けた場合に最もよく皮膚がんができることが報告されています。背中にたくさんのシミがある・・・若い時に火ぶくれや皮がむけるような強い日焼けをした・・・・皮膚がんになりやすい、というような連想が起きます。

しかし、(あくまでも個人的な経験では)、メラノーマ患者さんで背中に光線性花弁状色素斑があった方は記憶にありません。他の先生に聞いたところ、背中にシミがたくさんあるメラノーマの患者さんはいる、といいう意見もありますので、個人的な経験の差なのかもしれません。でも、一度皮膚科にかかっていただければ安心できます。メラノーマは皮膚科専門医であれば見ればわかりますので。

余計なコメント:奥さんに言われて素直に病院を受診される男性は偉いと思います。皮膚がんにかかわらずいろいろな病気の早期発見につながるかもしれません(エビデンスは知りません。自分のことは棚にあげてます、為念)

 

 

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