しっしん、ほっしん、ようしん、きゅうしん、ひしん

しっしん、ほっしん、ようしん、きゅうしん、ひしん

しっしん 湿疹

ほっしん(はっしん) 発疹

ようしん 痒疹

きゅうしん 丘疹

ひしん 皮疹

・・・・何が違うのか

しっしん、ほっしん、はっしん、ようしん、きゅうしん、ひしん

しっしん 湿疹

ほっしん(はっしん) 発疹

ようしん 痒疹

きゅうしん 丘疹

ひしん 皮疹

・・・・何が違うのか

皮膚科ですから、「疹」という文字のついた言葉をたくさん使います。一般には「背中に湿疹ができた。」などと使われることが多いと思います。

上に並べた疹のつく言葉の中で、しっしん、と、はっしん、以外の言葉はWindowsの標準の変換では対応する漢字は出てきませんでした。つまり、あまり一般では使われていないということなのでしょう。

これらの言葉の属性を書きます(簡略化した説明ですから、正確性に欠く部分もあるかもしれません)

しっしん 湿疹・・・病名(皮膚科医が頭をしぼって、他の皮膚疾患と区別してつける診断名)

ほっしん(はっしん) 発疹・・・症状(皮膚に何かできているということ。点状にプツプツできている印象をもつ)

ようしん 痒疹・・・病名

きゅうしん 丘疹・・・医学的所見(現症といいます。医師が診察して、症状から抽出した所見)

ひしん 皮疹・・・症状(ほっしん、はっしんよりも広く、皮膚に何かできている状態)

わかりにくいですね。。。

胃で対応させてみます。

しっしん 湿疹・・・病名・・・胃癌

ほっしん(はっしん) 発疹・・・症状・・・みぞおちの痛み(心窩部痛)や食欲不振

ようしん 痒疹・・・病名・・・胃癌

きゅうしん 丘疹・・・医学的所見・・・内視鏡所見(胃のしわが突然途切れていた・・・など)

ひしん 皮疹・・・症状・・・みぞおちの痛み(心窩部痛)や食欲不振

医師がカルテに書いているように示してみます。

皮膚科: 

主訴(しゅそ):患者さんが受診される原因となった主たる症状:顔の皮疹(発疹)

病歴(びょうれき):症状が出てから受診までの経過など:3日前から顔にかゆい皮疹が出てきた

現症(げんしょう):顔面に紅斑(こうはん:この言葉も所見です)と丘疹を認める。

診断:湿疹

消化器科:

主訴(しゅそ):心窩部痛、食欲不振

病歴(びょうれき):半年前から食欲がない。ときどきみぞおちが痛む。

現症(げんしょう):内視鏡でひだの途絶がある。

診断:早期胃癌

 

・・・・・カルテの主訴に「顔の湿疹」と書くことは、診察前から「胃癌」と診断しているような状況になります。・・・・医学生に話している内容であって、一般の方が意識する内容ではありません・・・もちろん、「先生、顔に湿疹ができた」とおっしゃていただいてなんら問題はありません。

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