しみる薬は入浴後や洗顔後には使わない

しみる薬は入浴後や洗顔後には使わない
しみる(ヒリヒリする)塗り薬

1)薬の成分自体がしみる薬(個人差はあるが、しみることが多い)
ディフェリンゲル(にきびの特効薬、昨年10月発売)・・・記事へ
プロトピック軟膏(アトピー性皮膚炎の薬。ステロイドとは異なる免疫抑制剤)
ビタミンD軟膏(乾癬(かんせん)や魚鱗癬(ぎょりんせん)などに使います)
2)キズに入るとしみる薬
上記の薬+
アルコールが入ったローション剤、ヒルドイド(保湿剤)、尿素軟膏(にょうそなんこう:ケラチナミンやパスタロン)
良薬口に苦し・・・というコトワザがあります。
皮膚科でよく使用する塗り薬(外用剤)についてはどうでしょう?
以下はお勧めの絵本・・・自分自身に照らしてみると、ちょっと胸が痛くなります・・・大人のための絵本かもしれません。絵がいいです。なんじりゅういち著、「ウツボのぼうし」未来のこども、未来のこども、幻冬舎の中の一冊
utubonoboushi


一般に薬屋さんで売っている塗り薬の説明書には、異常を感じたら使用を中止してください・・・と書いてあります。基本的には塗り薬をつけていてかゆみや痛み、赤みが増す、などの症状があれば使用を中止して担当の医師に聞いたほうがいいと思います。
でも、医師が処方する薬の中には、必ずしみるものがあります。最近開発された有効性の高い(良く効く)製品にしみるものが多いと思います。そういう薬については、最初にきちんと患者さんに説明しておかないと、「あの薬は私には合わない。もう二度と使うのはイヤ」・・・ということになってしまいます。
しみる薬の使い方
皮膚にキズのないときに塗る・・・洗顔、洗髪、入浴後は皮膚のアカと脂がとれて、皮膚表面のバリア(防波堤、防御壁)が壊れた状態にあります。こんなときに薬を塗ると、しみこみやすいけれど逆に刺激感も強くなります。薬はきれいにしてから塗ったほうがいいと普通は考えますが、刺激感の強い塗り薬については、洗顔前(洗顔まで1時間程度はあけたほうがいいでしょう)に塗ったほうがいいと思います。しみない人はいつ塗ってもかまいません。
デルモベートスカルプ、フルメタローション、リンデロンVG(またはV)ローション、リドメックスローション、など、髪の毛の中に湿疹ができた場合に処方されます。人によりけりですが、乳液はべたついたり、逆にアルコールが強い場合はさっぱりとして気持ちよい反面、キズがあるとしみる場合があります。エクラーローションという商品があります。水に溶かした製剤なので、べたつきませんし、キズがあってもしみません。
人間はウツボのように水の中で暮らすようにできていませんから、水に弱いのです。
さて、20年以上前に体験ダイビングをしたときに、インストラクターにリーフのはじの壁から頭だけ出すウツボの頭をなでるように言われたことがありました。子供の頭大の結構大型のうつぼでした。ビビッていたら、急にぐっと手首をつかまれて無理やりウツボの頭をなでさせられました。怖かったです。あとで大型のウツボほど気性は穏やかだと言われました。でも、ウツボにも個々の性格に差があるんじゃないのか?また、その日の気分によっては「がぶっ」ていきたくなることもあるのではないかと夕食を食べながら考えました。絵本のウツボはやさしそうですが、本当に大型ウツボはやさしいのでしょうか?なんじ君教えてください。

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