イボはウイルス性の病気です。手足などにできることが多いのですが、踵などの皮膚の硬いところにできるとなかなか液体窒素が効かないことがあります。
イボについてご質問をいただきましたので、コメントします(以前の記事と重複する部分も多いですが)。
1.足のイボがなおりにくい
2.手にもできてきた。足からうつったのか?
3.長く放っておくと増えるのか?
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>何度液体窒素で焼いてもらってもなかなか死にません。
足の裏や指は皮膚が厚く、液体窒素が効きにくいようです。スピール膏をはって角質をふやけさせ、取り除いてから液体窒素を当てれば効きがよくなります(先生に相談してみてください)。スピール膏は病院でも処方してくれますし、市販もしています(市販しているもののほうが使いやすいかもしれません)。スピール膏は運動などすると張った場所からずれるので、夜のみ3-4日間使用するとちょうどよいかもしれません。張り方は日本皮膚科学会のHPにあります。
保険診療ではありませんが、モノクロロ酢酸という酸で腐食させたり、ビタミンDの軟膏なども効くことがあります。また、あまりに長期間効果がない場合は、麻酔をしてメス、はさみ、電気メスなどで一機にとってしまうこともあります。
> 感染性はそれほど高くないように思いますが、どのなのでしょうか?手の平も足の指から感染したのでしょうか?長く放置するとそれだけウィルスの巣が広がっているのでしょうか?
おっしゃるとおり、かなり濃厚に接触しないと感染しないと思います。手の平も、たぶん足からうつったのだと思います。水仕事や釣りで手がしょっちゅうふやける方にイボがどんどん増えたことがありました。手や足の汗が多く、ふやけやすい方はイボが増えやすいのかもしれません。皮膚はふやけるとバリアが壊れますので。経過についてですが、長く放置してもあまり増えない場合もあります。自然に消えてしまうことさえあります。