足からのリンパの流れ(足底からのリンパ流は膝を通るのか?)2

前の記事からの続き。
なぜ、足からのリンパは膝の裏のリンパ節を通らないのか?
ちょっとくだらない観察をしてみました。虫に刺されると強く反応しやすい子供などは、刺されたところから赤み(アレルギー反応)がリンパ管に沿って上へ上へと線のように伸びます(リンパ管炎といいます)。つまり、足の裏からのリンパの流れが目でみえるのです。
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面白いことがわかりました。
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1.足の趾や足の裏のリンパは、まず足の底を横切って内側に向かう。例えば小趾の付け根の外側からのリンパは土踏まずを横切って足の内側に向かいます。
2.足の内側に到達したリンパは足の甲上に回りこみ、親指と内クルブシの上端を結ぶライン上で直角にまがり、内クルブシのちょっと上のあたりから膝の内側を通って脚の付け根に向かう。
3.かかとの真後ろとちょっと外側の部分のみ上の1,2のルートに乗らない(たぶん膝リンパ節に入る)。
4.膝と足首の間(下腿)も、アキレス腱とあたりと、スネの後のちょっと外側部分以外は2のルートに乗っかる。
この足の裏を横切るという流れが驚きでした。ずっと小指からのリンパは足の外側を通って上へ向かうものと思ってました。
10年ほど前から、癌からのリンパ節への転移を早く見つけるために、癌の周囲に色素や放射線で目印をつけた微粒子を注射し、リンパの流れやリンパ節の位置を調べ、リンパ節を生検するという検査が行われるようになりました。現在では、乳がんやメラノーマで広く行われています(保険はまだ通っていません)。センチネルリンパ節生検といいます(センチネルとは見張り、歩哨の意味です)。
この検査をしてみると、足からのリンパの流れは、虫刺され後の流れと全く同じであることがわかりました。
次の記事では、「私が思う足のリンパのマッサージについて」

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