爪の根元が腫れている その前方の爪にもスジ状のへこみが

爪の根元と第1関節の間の皮膚のところに3-6mmのまん丸の腫れができている。薄ピンクか普通の皮膚の色で、よくみると透明なものがたまっているような感じがある。特に盛り上がりの真中に透明感がある。触ると何か水のようなものがたまっている感じがする。ぷよぷよする。あるいはパンパンに腫れている。腫れている部分に一致して前方の爪の部分にスジ状のへこみが先端に向かって伸びている。
粘液嚢腫(ねんえきのうしゅ、mucous cyst)ですね。ゼリーがたまってます。爪の根元が全体に腫れている場合はこっち(爪囲炎
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粘液嚢腫(ねんえきのうしゅ)は手の指や足の趾、唇などによくできます。良性ですからほっといてもいいですが、じゃまなら皮膚科へお越しください。
爪の根元のプクッとしたまん丸の盛り上がりで、中にたまったゼリーではちきれそうになっています。前方の爪に幅2-4mmの凹みがあるのも特徴です。爪の後ろの皮膚の下に何かできると爪の成長をじゃまして爪がへこみます。別に粘液嚢腫でなくてもおきるのですが、圧倒的に粘液嚢腫によくみられると思います。普通は1つの指のみできます。
手の第1関節(一番先っぽの関節)のすべてが腫れて痛み、だんだん曲がってくることがあります。へバーデン結節(Hebarden)といいます。リウマチじゃありません。変形性関節炎です。このへバーデン結節があると複数の指の関節にそばに粘液嚢腫(ねんえきのうしゅ)ができることがあります。
爪のすぐうしろにできた時とヘバーデン結節にできた場合は関節腔(関節液がたまっているところ)と粘液嚢腫(ねんえきのうしゅ)との間に交通はないとされています。第1関節の上とか近くに関節炎がないのにできている場合は交通があるそうです(こういう症例はみたことがありません。整形外科に行ってるのでしょうか)。
ご自身でつっついて中身を出したあとが化膿して骨髄炎(骨の中心までバイキンが入った)を起こし、治るまで何ヶ月もかかった方がいました。特に何か免疫を抑える治療や糖尿病がある方はご自身でいじるのは止めたほうがよいと思います。
でもやはりどうかしたい場合は・・・病院で針でちょっとつついて中身を出し、良くくっつく医療用テープ剤(ハイドロコロイド剤などの被覆剤)で止め、膨れてこないように(ゼリーがたまるスペースをつぶす目的で)1-2ヶ月固定を続けます。これが一番簡単な方法だと思います。でも今のような真夏にはやりたくないですね。バイキンが入るのが怖いです。他には薬剤を注入する、手術で取る(再発しやすいです)などがあります。
スペースといえば(かなり無理なこじつけですが)、サッカーワールドカップの3位決定戦も終わり(やはりドイツでしたね。でもウルグアイも強かった。すばらしい試合でした)、いよいよ決勝戦です。

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