当地は桜が満開です。夜明けも早くなり、庭の雑草や野菜にも花が付き始めました。
山菜のシーズンも始まります。山菜といってよいのかわかりませんが、フキノトウはそのはしりでしょうか。
今回はふきのとう(蕗の薹)のアレルギーについて。
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動物は自分以外(時に自分も)の生物を食べて生きてますので、当然のように自分の体に自分と違うものが入ることになります。体には外から入るバイキンと戦うシステムがあります。免疫といいます。
この免疫のシステムが本来の仕事以外の余計なことを始めると困ったことになります。多くの病気が引き起こされますが、花粉症や食べ物のアレルギーなどもそのひとつです。
アレルギーは個人個人の問題ですから、例えば魚介類でアレルギーを起こしたことの無い人が「一般に鯖はアレルギーを起こしやすい魚だから食べないようにしている」というのはあまり意味がありません。無理に食べろと言っているわけではありませんが。
前置きが長くなりました。フキノトウにアレルギーがある方がいます。珍しいです。
ふき味噌や天ぷらを食べた後に、ノドがイガイガしたり(口腔アレルギー症候群:こうくうあれるぎーしょうこうぐん、oral allergy syndrome: OAS)、じんましんが出たり、お腹が痛くなったり、苦しくなったり、という症状がでます。天ぷらなどですと衣にくるまれているせいか、口の中を通り過ぎてお腹に入って吸収され始めるまで時間がかかり、何時間が後に症状が出る場合もあります。
原因は雄花の花粉であることがわかっています。フキそのものや、雌花やフキノトウの周りの苞(ほう)にはアレルギーはありません。原因となる花粉に含まれる成分は熱や酸やアルカリにも強いので、調理してもアレルギーが起こるんですね。フキノトウは食べなくても特に問題となるものではありませんが、好きな方にはつらいかもしれません。理論的にはフキノトウの周りの苞(ほう)のみであれば食べることができることになりますが、花粉などがついていればやはり危険かもしれません。
子どもの頃からフキノトウはその辺に生えているものでしたので、スーパーで売っているのを見ると違和感を感じます。でも最近はあまりその辺に生えていませんし、道端のはちょっとなので、1-2年前からは道の駅などで買うようになりました。天ぷらもふき味噌も好物です。ふき味噌はよい味噌を使うと砂糖などの味付けも不要で、食が進みます。
今回は加賀谷先生の論文を参考にしました。Webで読めます。こちらへどうぞ。
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先日ふきのとうの花が咲いているのを湯がいて酢味噌をつけて食べたところ、全身にジンマシンが出て、深夜病院へ行き点滴をして帰ってきました。びっくりです、タケノコは20年以上前から顔がかゆくなるので食べていなかったのですが、ふきのとうでこうなるとは!主人はなにもなかったですが(笑)。
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フキノトウが好きな方にはつらいアレルギーですね