踵がひび割れて痛い 冬の皮膚病

ここ2-3日はすばらしい秋晴れでしたが、今日は曇りです。今年は紅葉もいまひとつで、枯葉色が目立ちます。
さて、これからの季節に増えてくる症状が、踵(かかと)のひび割れです。踵の底面よりはそれを取り囲むように縦方向にいくつもの割れが入ります。乾燥したお餅のようになります。この割れ目に靴下などの線維が入り込んだり、出血したりして痛みます。どうしたらよいのでしょうか?
akibare ichyow
秋晴れにイチョウ
batta to nozawana
野沢菜にバッタ
myouga suguki
最後のミョウガを自然発酵ですぐきにしてみました。ほんのり酸味。


どんな治療法が紹介されているのかとgoogleとyahooで検索してみました。上位10件までのなかに、医師が書いていた記事は1件のみ、残りは教えてGoo, OK Wave、商品紹介サイトなど。多くは納得できる回答が書かれていましたが、個人からの投稿の中にはムトウハップ(発売中止になってます)やウーロン茶を使うといった?のものもありました。
紹介されていた内容を含め、個人的に考えていることをまとめてみます。
1.踵はもともと角質が厚く、さらに皮脂腺がないので乾燥しやすいので、
1)角層を薄くする(薄くすれば多少伸びちじみしやすくなるし、皮膚の下から染み出してきた水分も行き渡りやすくなる?)・・・軽石でこする。
2)尿素軟膏などで表面の角質を溶かす:尿素軟膏は保湿剤として有名ですが、もともと尿素は角質を溶かします。したがって正常な皮膚に使いすぎるとバリアが壊れると思います。昔鳥の糞を顔用に使用していたようですが、尿素軟膏で皮膚はツルツルになります。酸性やアルカリ性の強い温泉や尿素軟膏による皮膚のツルツルは表面の角層が溶けてなくなったからです。皮膚がツルツルして気持ちよいですが、本当はバリアが壊れた病的な状態だと思います(個人的な考えです)。
2.踵への刺激を少なくする:素足でフローリングの上を歩かない。乾燥が進み、さらに板からの刺激で割れやすくなります。できれば室内履きやサポーター(すべりやすくなるので注意)などがお勧めです。でも面倒ですね。健康サンダルを履いている場合は止める(関連記事:健康サンダルは不健康だ)。
3.皮膚を柔らかくする:1の1)と重なりますが、皮膚をしっとりさせて、伸びちじみしやすくする。
1)保湿クリームを塗る。夜間などは塗った上に靴下を履く。短期間なら小さく切ったサランラップを薬を塗った上から貼り付け、靴下で押さえてみる。ラップはあまり長く使うと、皮膚がふやけてさらに割れやすくなります。
2)踵をしっとりした状態に保つ靴下が売ってます。効果はわかりません。
4.ひび割れて痛いところはどうするか?
血がにじむような、あるいは痛いひび割れはどうするか?私のお勧めはポリウレタンフィルムです。薬局で「防水フィルム」「お風呂に入るときに傷が濡れない」などと書かれています。中心に布などが付いているものではなく、フィルムだけのものを買ってください。4-5cm角、数枚入って300-500円ぐらいで変えます。お勧めはニチバンなどの2mのロール物です。お得です。ただ、このフィルムは3層になっているので、小さく切って使うときに、ちょと面倒なことがあります。このフィルムのよいところは透湿性(蒸気が逃げる)がある点です。皮膚がふやけません。これをパックリと割れた傷を寄せるような感じで貼ってください。痛みが取れますし、傷も治りやすくなります。何か塗るとフィルムはくっつきませんので、フィルムか保湿剤かどちらかの選択になります。手持ちの傷絆創膏については、貼ってみて、皮膚が白くふやけてしまうようなら使用を止めたほうがよいと思います。はがした後には逆に悪化します。
5.それでもダメならどうするか?
たまに水虫のこともありますので(特に足の底全体が真っ白になって硬くなっている方。普通かゆみはない)、皮膚科にかかってみてください。個人的な経験では、踵だけが硬くて割れている場合に、水虫が原因になっている例は多くはないと思います。ただ、水虫は見た目では本当にわかりにくいです。顕微鏡で調べてみないとわかりません。

「踵がひび割れて痛い 冬の皮膚病」への2件のフィードバック

  1. SECRET: 0
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    ども!写真に反応。ミョウガの”すぐき”って初めて、というか”すぐき”って初めて聞きました。乳酸発酵漬物なんですね。美味しそうです。酒の肴にぴったりそうですね。

  2. SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    子どもの頃から漬物が好きなんですが、一番好きなのが上賀茂神社周辺で作ってる「すぐき」なんです。他にも、しば漬け、千枚漬け、など京都の漬物が大好きです。木曽地域には「すんき」という塩を使わない自然発酵(乳酸菌)の漬物があり、おそばの上に乗せて出てきます(すんきそば)。これがまたおいしいのです。内陸部で塩が貴重だった時代の名残なんでしょうか。アズマの国の奥地(失礼)には、いにしえに伝わった都の文化が残りやすかったのかもしれません。

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