2012年を迎えました。今日はやっと晴れて、そして厳しい放射冷却です。
このブログも始めてからもうすぐ5年になります。
だんだん「よくある皮膚のトラブル」のネタ探しに苦労するようになりましたが、一般の方が感じている皮膚のトラブルに対し、今年も嗅覚が鈍らないようネタ探しに励む所存です。
今回は、鮭とパエリアと皮膚について。
今年は”辰で飛ぼう”ということでdragonflyです(昨年秋の使い回しです)。
赤とんぼ 筑波に雲もなかりけり
(子規:NHKの坂の上の雲、終わってしまいましたね。エンディングででてくる峰は小蓮華山だそうです。詳細はAZM氏のブログで)
私も一句、
赤とんぼ 筑摩に雲はちょっとあり (失礼しました)
新年早々こじつけ記事で失礼します。
1)両生類以後、爬虫類、鳥類、哺乳類の皮膚は石垣のように表皮細胞が下から上に積み重ねられた扁平上皮(へんぺいじょうひ)というものからなってます。しかし、魚類はちょうど根元から蕾(つぼみ)が立ち上がり横並びして、上皮を作っています。皮膚の構造は魚類と両生類の間に大きな変化がありました。陸上に上がるために乾燥(脱水)に備えるために、皮膚は腎臓とともに大きく変化した臓器といえます。ということで、お正月に関係する魚類として鮭。
新巻鮭からスモークサーモン作製中
簡易スモーカーです。
2)次は元旦に作ったパエリアの写真を載せたくて、googleで「パエリアx皮膚」で検索したら、当ブログ内の過去の記事が1番にヒットしてしまいました。しかし、興味ある記事がヒットしました。浅井皮膚科(いつも皮膚科関連の面白い記事を紹介してくださっているサイトです。勉強になります)のサイトです。スペイン旅行中にパエリアを食べてアレルギーを起こした患者さんについてです。パエリアというとすぐ魚介類を思い浮かべますが、原因は糠でした。パエリアでは米を洗わないので糠が残っていてアレルギーを起こしたということだそうです。糠に対する感作(かんさ:ある物質に対して嫌だなとという記憶を得ること)のきっかけはぬか漬けでした。そうです。手の皮膚から入った糠により体はアレルギーを獲得してしまったのです。経皮感作(けいひかんさ)といいます。手荒れのある方がある物質を触って感作されることは珍しくありません。もし同じ物質を口の中に入れた場合は全身のアレルギーを起こすことになります。皮膚で覚えて、食べ物で反応する・・・これは、感作の経路として意外と多いのではないかというのが最近の考え方です。
もう1点、パエリアでアレルギー(普段白米を問題なく食べているとすると、米を原因と考えにくい)、冷やし中華でアレルギー(原因はタレの成分)、スパゲティーでアレルギー(原因は含まれていたハーブ)、など、意外なものが原因になっていることがあります。注意します。
ということでパエリア(失敗の少ない簡易法)です。
炒めた玉葱+パプリカ+無洗米+オリーブ油
炒めたあと、魚介類からとったスープをゆっくり吸わせます
少しおこげができるぐらいで終了。パエリアのできあがりです。サフラン入れるの忘れました。
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明けましておめでとうございます! パエリアとても美味しそうですね。 新巻鮭のホールスモークもダイナミックです。
今年は何処かで会えると良いですね! 奥方にも宜しく!
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AZM様。明けましておめでとうございます。今年も山の写真を楽しみにしてます。
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遅ればせながらあけましておめでとうございます。パエジャの鍋があるのですね!!うはら家の団欒が画面から伝わってきそうです。
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明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。実はパエジャの鍋ではなくて、ホットプレートなんです。低温で焦がさずにスープを吸わせ、最後に火力を強くして水分を飛ばすのにいいんです(ただ40分ほどかかります)。