疱瘡神社(ほうそうじんじゃ)

近所を歩いていたら、建坪3坪ほどしかないような小さな建物がありました。説明を読んだら疱瘡神社と書いてありました。10数年住んでいて、しょっちゅうそばを通っているのに全くこれまで気づきませんでした。疱瘡=天然痘のこうとですね。
housoujinnjya


なんでここに天然痘の名前をつけた神社があるのか、その理由をネットでちょっと探してみましたがわかりませんでした。ネットの限界ですね。図書館に行って郷土史を調べればわかるかもしれません。
さて、天然痘はとても感染力の高い感染症で、歴史上この病気になった方の話がたくさん残っています。この病気は1980年に撲滅宣言がでました。地球上から(保存資料を除いて)消滅させることができた感染症として有名です。天然痘のウイルスがヒトにしか感染しないことから、理論的には発症地域の方すべてにワクチンを打つことができればウイルスのすみかをなくすことができます。でも感染地域はアフリカ、インド、インドネシアなど人口が多く、発展途上の国に集中していたため、大変な労力が費やされました。中心的な役割を果たした一人が蟻田功先生です。
現在は小さい水疱(すいほう:水ぶくれ)が体中にできる感染症はかなりかぎられます。
水痘(みずぼうそう)、単純ヘルペス(普通は唇や陰部にちょっと出る)がアトピー性皮膚炎の患者さんについた時(カポジ水痘様発疹症)、手足口病、サイトメガロ、マイコプラズマ、そしてトビヒ(伝染性膿痂疹、のうかしん、ブドウ球菌)、炭疽(バイオテロ)などでしょうか。

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