昨日は医学部の学生さん向けに皮膚科の説明会を開きました。ちょっとごちそうを用意して(食べ物で釣る気はないですが精いっぱいの歓待の気持ちを示すためです)、何名かの学生さんを迎えました。少しでも皮膚科に興味を持ってくれて、もしかして皮膚科医になってくれたらいいなぁ、という気持ちで毎年開いています。全国の大学病院のほとんどすべての科で同じような企画が行われています。
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近況写真(本文とは関係ありません)
本文に戻ります。
一昨日、学生さんに説明するスライドを作っていて、皮膚科医(の私)がすぐにできるけれど、忘れやすいある行為を思い出しました。臨床皮膚科. 2010年04月号 (増刊号) に書いた短い雑文を(少し改訂して)以下に書きます。ダーモスコピーという偏光レンズがついたルーペで皮膚を観察する検査があります。とても有効な検査で、ホクロかメラノーマか迷って切除して確認すること(生検)が、この検査を使う前の時代と後では(個人的には)1/10になった感じがします。つまり90%の方は良性と判断され、痛い検査をしなくて済むようになった感じがするのです。
「ダーモスコピー」臨床皮膚科. 2010年04月号 (増刊号)