指切った 血が止まらない 止血法

2010年4月に書いた文章の再掲です。(以前の記事

ちょっと前に出張先の病院の看護師さんから聞いた話です。
知り合いの方が指を切ったときにいろいろやったけど、血が止まるまで30分以上かかったんだそうです。
良く話を聞くと、指の切り傷にガーゼを当てて上から包帯できつくしばったんだそうです。

これ、血止まりません。逆に血がどんどん出ます。

おでこや唇や指などは、ぶつけたり、カッターや包丁で切ったりして傷がよくできる場所です。

血が出ます。頭や唇はしばれない(首を絞めて血を止めようとする人はいませんよね)ので、みんな布などで出血している部分を押さえて病院に来ます。ちょっとした傷では、診察の時には出血が止まっていることが多いです。

これが指の切り傷で出血している場合は、傷の上から、あるいは指の根元を包帯で縛る方がいます。出血が止まらないときは傷より心臓に近い場所をきつく縛れ、血行が止まるので30分ごとにゆるめろ。なんて聞いた方も多いのではないでしょうか。これは指や腕が切断されたり、太い動脈が切れたような場合に行う処置です(動脈が切れますと、ホースの途中に小さい穴が開いたときのように、ピーと勢い良く血が出ます)。

ほとんどの出血は、血が出ている場所をピンポイントで押さえているだけで止まります。

たとえば、左手の人差し指の爪の親指側を包丁で切ってしまったとします。こういうときは、ティッシュなどをまるめて傷に当て、左手の親指で強めに抑えればいいのです。そのままでテレビをみるなどをして15分ほど時間をつぶしましょう。「止まったかなー?」なんて、1分毎に何度も傷をみているとなかなか止まりません。1回押さえたら、傷を見たいのを我慢する、というのが大切です。

話をもどします。
出血した直後に傷の上から包帯でしばってもなぜ血は止まらないのか?
血液は心臓から動脈で体のスミズミまで運ばれます。大事な血管ですから皮膚の深いところを走っています。酸素や栄養を渡したあとの血液は静脈で心臓に帰ります。動脈の流れをしばって止めるためには血圧の倍ぐらいの圧力でしばる必要があります。これかなり痛いです。包帯でいくら強くしばっても、浅いところを走る静脈の流れは止められても、深いところを走る動脈の流れを止めることはできません。どうなるか?
動脈は流れている・・・血液は供給される・・・包帯によって浅いところを走る静脈は流れが止まっている・・・・血が心臓にもどらない・・・傷の手前で血がたまる(ダムになる)・・・出血している部分は包帯で圧迫されているだけで圧が弱い・・・血がどんどん出てくる。
出血している部分だけをピンポイントで押さえる方法だと、
動脈は流れている・・・血液は供給される・・・傷以外のところを走る静脈は正常なので、いつもどおりに血がもどっていく・・・傷の手前で血がたまらない・・・出血している部分だけ強く圧迫されているので出血しない・・・そのうち血が止まる。

ぶつけた、切った。
血が出た。
ティッシュを丸めて当てる。
上からピンポイントで押さえる。
血が止まったかなぁ。。。なんてすぐ見ない。しょっちゅう見ない。
これが日常の小さい傷からの出血を止める方法です。
深くざっくり切ったようなときは、腱や神経が切れていることもあるので病院に行ってくださいね。

学生の頃、ハンバーガー屋さんでバイトしていたことがあります。包丁の使い方はここで覚えました。今でもお店あるんですよ。大通駅から東に延びる地下街の一番端にあるお店です。

ここからは2021年1月29日

記事とは関係ありません。今年は雪が少ねえなあ・・て言ってたら、やっぱりこうなった。

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