お山の診療所2013

日曜日から月曜日にかけて毎年恒例のお山の診療所に行ってきました。ドイツからもどり、たまった仕事であっという間に1週間が過ぎ、土曜日に東京で開催された皮膚病理の研究会に参加し、日曜の朝に登り始めました。今年は診療所の創設者のお一人である薬理学の名誉教授の先生と、ときどき行く焼き鳥屋さんのご主人と一緒でした。
komakusa 2013
コマクサは最盛期をちょっと過ぎていました 
koya ennbou2013
山頂から下山途中
dakekannba2013
風雪に耐えたダケカンバ


今年は名誉教授に登山道に生える植物を薬理学の観点から解説いただきながら、そしてときどき人生論などもまじえ、お話ししながら登りました。そのせいかあまり苦痛なく頂上まで行けました。天候は不良で、山頂手前でやめようか迷いましたが、山頂では青空も出て穂高や横通が姿を現しました。なんだか人生のようでした。登頂後小屋の前で焼き鳥屋のご主人がしゃぶしゃぶや山菜料理、そして伊那の銘酒、信州錦の「酌」をふるまってくれました。豪華な夕食になりました。
患者さんはだるさと頭痛の方とひざ痛のお二人。軽症でしたので特別な治療はいりませんでしたが、過分な感謝のお言葉をいただきました。下界での診療とはまた違ったうれしさを感じます。医者に与える一番のエサはこれですな。下山時には20数年前、初めて診療所への登山に誘ってくれた小児科の先生と久しぶりに会いました。来ようか迷ったけど、来ちゃったといって、登って行きました。何が引き付けるのでしょうか。考えてみましたがよくわかりませんでした。夏の義務のひとつを今年もクリアーできた変な安堵感と体中の筋肉痛が残りました。

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