今年は寒かったせいか、庭や近所の花の開花が遅れているような感じがします。
今回は春という季節に関係しそうな皮膚疾患について過去の記事から抜粋してみました。
わさびの花 春です
おひたしになりました
カテゴリー: よくある皮膚の病気
ヨウ化カリウムと皮膚疾患
ヨウ化カリウムは古くからいろいろな皮膚の病気の治療薬として用いられてきました。
たとえば、
・スポロトリコーシス:土壌などから感染するカビ(真菌)の一種(すごく珍しい感染症です)
・結節性紅斑(けっせつせいこうはん):スネ(下腿:かたい・・・ヒザから下)などに、2-3cmから10cm大までの丸い赤いできものができて、痛む。関節も痛む。(関連記事:ベーチェット病・・・渡来人が持ってきたもの)
・Sweet病:2-3cm大のまん丸で円盤状に盛り上がったものがたくさんできて。高熱が出る。
などです。これらの病気については、最近は他にも治療薬があるので、あえてヨウ化カリウムを使わない場合も多いと思います。ヨウ化カリウムを私はあまり使ったことがないのですが、結節性紅斑に劇的に効いた患者さんがいました。
ただし、ヨウ化カリウムの保険収載(健康保険が効く、効能として公的に認められている)適応は、次の3つのみです。
1)甲状腺腫(ヨード欠乏によるもの及び甲状腺機能亢進症を伴うもの)。
2)次の疾患に伴う喀痰喀出困難//慢性気管支炎、喘息。
3)第三期梅毒。
原発事故などにともなう放射線被爆から甲状腺を守るために用いられることがあります。しかし正式な効能としては記載されていません(通常の医療行為として想定されていないのだと思います)
ホクロを切除したら危ないか?
先週末に高校の同窓会がありました。30年ぶりです。卒業以来初めて会った同級生もたくさんいました。
そんな中で聞かれた質問です。
ホクロを切除したら危ないか?
関連記事:こんなホクロがあったら皮膚科へ
作り始めて1ヶ月目の生ハム。ピチットシート1週間、キッチンペーパーで包んで自然乾燥2週間。氷点下の日々の下で冷凍肉にならずにやっとここまで来ました。乾燥して重さが70%にったブロックを待ちきれず試食。ほぼ完璧な風味に仕上がりました。
真水は傷にしみる
前の記事「下痢で赤ちゃんのおしりがただれた」の続きです。
お風呂やシャワーは普通水道水(たまに井戸水)を使用しています。真水です。普通に使う分には問題ありませんが、いろいろな原因で肛門周囲がただれているときに、洗浄便座(ウォシュレットなど)を使用するとしみて痛いのも真水を使用しているからです。
傷に真水を当てると、浸透圧によって圧が低いほう(真水)から高い方(体)へ水が移動します。細胞が水を吸って膨張するので、これが痛みになるようです。
鼻に真水が入るとツーンとするのも、目がしみるのも同じです。
傷を洗うときに、しみて痛い場合は生理食塩水を使ってみてはどうでしょうか。コンタクトレンズ用に売っていますが、傷を洗うのでしたらもったいないので自分で作ってみてください。
1リットルの水道水(煮沸する必要はありません。蛇口からそのままでOKです)に調理用の塩(塩化ナトリウム)を9g入れるだけです。傷の洗浄には少し温めて(冷たくない程度の温度で)使うとよいと思います。鼻の洗浄に使う水の作り方です。
塩水なんか逆に痛くなりそうな感じがしますが、濃度の問題です。海水は3%超の濃度ですのでしみますよ。使う人はいないと思いますが。
赤ちゃんのお尻がただれた
下痢が続いて、そのうちにお尻がただれてしまったということで相談を受けました。赤ちゃんがRSウイルスの感染によって下痢になり、水のような便が続き、排便するたび痛がるようです。以前に関連する記事を書いたことがありますが、だいぶ経ちましたのでもう一度。
質問内容:
1)今は大量に便をしたときはお湯で洗ってるが、少量のときはおしりふきを使用している。たとえ少量でもやはりお湯で洗ってあげた方がよいのか?
2)小児科でもらったサトウザルベを厚めに塗っているが、このまま続けてよいのか?
関連記事:赤ちゃんのおしりがただれた
両足がむくむ 手足がしびれている
膝から下(すね、下腿)のむくみは、普通は内科にかかることが多いと思います。普通、心臓や腎臓に異常がないか心配になるからだと思います。でも、皮膚科を受診される方もけっこういます。もちろん内蔵の病気を疑う場合は内科の先生にも診察していただきます。
1)下腿がむくんでいる。
2)手足がしびれる。
3)糖尿病がある、あるいは胃の手術をしたことがある、あるいはアルコールをたくさん飲む。
脚気(かっけ)も考えないといけません。
関連記事:
足のむくみとマッサージ
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久々に雪が積もりました。
昨年自生しててきたレモン(たぶん)。寒さに強いホウレンソウ、野沢菜、ルッコラも今年の寒気にはかなりやられていますが、意外にもこのレモンとコリアンダーは元気です。
久々にイカ墨パエリア
顔と首に発疹、唇に水ぶくれとただれ、のどが痛い、眼が赤い
何か新しいお薬を飲み始めて1週間から2週間になるような方は注意が必要です。
一番あぶないタイプの薬疹、スティーブンス・ジョンソン症候群(しょうこうぐん、Stevens-Johnson syndrome、SJS、粘膜皮膚眼症候群:ねんまくひふかしょうこうぐん)かもしれません。
眼の充血や唇や口の中にただれがあれば、お薬を飲んでいなくても早めに皮膚科にかかってもらったほうがよいと思います。
AZM氏のレシピに沿って作り始めた生ハム(熟成10日、乾燥4日目)
爪が全体に厚く 黄色くなってきた 爪があまり伸びない
手の爪全部が全体的に黄色くなってきた。
少し厚みもある。
下とはがれて、浮いている感じもある。
にごりがなく、わりあい透明感があれば、
Yellow nail syndrome(黄色爪症候群)・・・そのまんまですね。
皮膚科の病名には多いんです。症状そのまんまの病名が。
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爪に縦方向のデコボコ(スジ)がある
乾いた咳が続いているうちに熱と唇のただれと体に二重丸の皮疹がでてきた
何日か乾いた咳が続いていた。
そのうち38度台の熱も出るようになった。
唇に水疱ができて、口の中もただれてきた。痛くて物が飲めない。口が開かない。
そのうち体に二重丸のまん丸い赤い皮疹や水疱が出てきた。薬のアレルギー?
マイコプラズマの感染かもしれません。