手首の関節の甲のあたりの皮膚の下に丸いしこりができて、だんだん大きくなってきた。
クルミ程度の大きさがある。
形はまん丸で、中に水がたまっているような感じがする場合もあるし、硬い場合もある。
下とくっついていて、動きが悪い。
ガングリオンです。へんな名前ですね。
ある日、手の平をさわっていたら皮膚の下にパチンコ玉程度のしこりが1個できているのに気づく。
これも、ガングリオンです。皮膚科にくるのはこっちのパターンのほうが多いような感じがします。手首にできた場合は整形外科にかかることが多いのでしょう。
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皮膚にしこりができた。痛い。
イボ、いぼ、疣、疣贅(ゆうぜい)・・・ご質問に対して
イボはウイルス性の病気です。手足などにできることが多いのですが、踵などの皮膚の硬いところにできるとなかなか液体窒素が効かないことがあります。
イボについてご質問をいただきましたので、コメントします(以前の記事と重複する部分も多いですが)。
1.足のイボがなおりにくい
2.手にもできてきた。足からうつったのか?
3.長く放っておくと増えるのか?
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アッカーマン先生と皮膚病理(ひふびょうり)
皮膚科医が普通、病理(びょうり)と呼んでいるのは、皮膚病の診断のために小さく切り取った皮膚や粘膜の一部(生検:せいけん・・・といいます)の組織をホルマリンで固定し(腐らないように)、薄くスライスし、特殊な液で染めて(標本:ひょうほん・・といいます)、顕微鏡でみる検査です。
「ちょっと診断がむずかしいので生検(せいけん)が必要ですね」とか、「皮膚の一部をわずかに切り取って、病理検査(びょうりけんさ)に出します」などと説明を受けたことのある方もいるかもしれません。
皮膚病理の世界的な権威が亡くなりました。
アッカーマン先生といいます
Bernard Ackerman, 72, Dies; Expert at Skin Diagnosis (The New York Timesの記事から)
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外反母趾(がいはんぼし)とたこ(タコ、胼胝、べんち)
外反母趾(がいはんぼし)は足の親指(趾・・・カルテにはこっちの字を使います)の付け根が外側に出っ張り、指の先端が内側に曲がった状態です。小指側も同じような変形を起こすので、足の先がひし形のような形になります。出っ張った趾の付け根が靴ずれを起こしたり、硬くなって歩行時に痛みます。足の裏にタコ(胼胝:べんち)をともなう方も多く、痛くて歩くのがおっくうになります。
すれないように大き目の靴を履いたほうがよいのでしょうか?
タコは削ったほうがよいのでしょうか?
参考にしたサイト:町田医師の足と靴の医学・・・巻き爪や外反母趾など、足のトラブルに関して著名な先生です。私も数年前から勉強させていただいているサイトです。
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食事制限をするときの注意点
今日も快晴。雪山が美しい。ブログ用に何か草花が芽吹いていないかちょっと散歩してみたのですが、まだまだ木々のつぼみも固く、よい素材はありませんでした。
前回(アレルギーの検査 プリックテスト)と前々回(アレルギー検査 IgE)の続き
食事制限は、患児にはもちろんですが、お母さんや同居する家族にも大きな負担がかかります。食事の準備、低アレルギー食の購入、まわりからのおせっかいや同情など、ストレスだらけです。特に赤ちゃんや幼児で、食べ物にアレルギーがあって、しばらく食べるのをやめなければならないときに栄養士さんが相談に乗ってくれることがあります。その栄養士さん向けの手引きが昨年公開されましたので、ちょっとまとめてみます。あくまでも、栄養士など、医療を提供する側に向けたガイドラインのひとつですから、これが全てということではありません。
ポイントは、必要以上に恐れて、関係のない食品も制限しないように指導してあげる・・・ということみたいですね。
食物アレルギーの栄養指導の手引き2008より
食べ物のアレルギー どういう検査が必要か?(2)プリックテスト
前回記事の続きです。
今回はプリックテスト
実際に自分の皮膚を使うアレルギー検査には、大きく分けて2種類あります。
1つ目は、じんましん、花粉症、蜂などによるアナフィラキシーショックなど、原因物質が体に入ってすぐに症状が出るアレルギーの検査であり、この場合は皮膚に検査薬を入れて15分ぐらいで反応をみます。これが皮内反応です。皮内反応試験には、プリックテスト、スクラッチテスト(引っかき傷を作り、その上に検査薬を乗せる)、注射による皮内反応テスト、などがあります。一番、皮膚に入る量が少ないのがプリックテストです。
2つめは、多くの薬疹やかぶれ(接触皮膚炎)などの原因を調べる試験です。この種のアレルギーは原因物質との接触から1日以上たって症状がでます。ですからパッチテストといって、原因物質を48時間皮膚にはって反応をみます。
食べ物のアレルギー どういう検査が必要か?IgE
食べ物によるアレルギーで困っている患者さんは結構います。今回は病院で行う検査と、検査が陽性になったときに、それをどのように考えるか、ということについてまとめてみます。
食物アレルギー診療の手引き2008より
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しみる薬は入浴後や洗顔後には使わない
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しみる(ヒリヒリする)塗り薬
1)薬の成分自体がしみる薬(個人差はあるが、しみることが多い)
ディフェリンゲル(にきびの特効薬、昨年10月発売)・・・記事へ
プロトピック軟膏(アトピー性皮膚炎の薬。ステロイドとは異なる免疫抑制剤)
ビタミンD軟膏(乾癬(かんせん)や魚鱗癬(ぎょりんせん)などに使います)
2)キズに入るとしみる薬
上記の薬+
アルコールが入ったローション剤、ヒルドイド(保湿剤)、尿素軟膏(にょうそなんこう:ケラチナミンやパスタロン)
良薬口に苦し・・・というコトワザがあります。
皮膚科でよく使用する塗り薬(外用剤)についてはどうでしょう?
以下はお勧めの絵本・・・自分自身に照らしてみると、ちょっと胸が痛くなります・・・大人のための絵本かもしれません。絵がいいです。なんじりゅういち著、「ウツボのぼうし」未来のこども、未来のこども、幻冬舎の中の一冊
行動経済学(20年たてば、したことよりもしなかったことを嘆くようになる)
週末に大学のクラブの新年会がありました。昨年は周年事業も重なったため、メール上で昔の思い出話が飛び交いました。そんな懐かしさがピークに達していた中での、本当に久しぶりの集まりだったので、格別に楽しいひと時となりました。
出かける前に電車の中で読む本を探しに本屋へ行きました。時間がないので目に付いた本(表紙の絵が良かった)をとっさに購入して乗車しました。これが結構面白かった。往復の電車で珍しく惰眠に陥ることなく読みきれました。後で調べたらアマゾンでも上位にランクされていました。
「経済は感情で動く」マッテオ・モッテルリーニ、泉典子訳(紀伊國屋書店)