日曜日から月曜日にかけて毎年恒例のお山の診療所に行ってきました。ドイツからもどり、たまった仕事であっという間に1週間が過ぎ、土曜日に東京で開催された皮膚病理の研究会に参加し、日曜の朝に登り始めました。今年は診療所の創設者のお一人である薬理学の名誉教授の先生と、ときどき行く焼き鳥屋さんのご主人と一緒でした。
コマクサは最盛期をちょっと過ぎていました
山頂から下山途中
風雪に耐えたダケカンバ
月: 2013年7月
8th World Congress of Melanoma
メラノーマの会議も3日目が終わりました。ドイツに来てからずっと晴れています。初夏のような天気が続いています。こちらに留学していた先生のお話では、こんなによい天気が続くことは初めてだそうです。天気がよいと街のイメージはそれだけでよくなりますね。ハンブルグはいい街だなぁ。
ホテル前でブログ更新中 夕方6時を過ぎても日中のようです 9時を過ぎると夕方という感じでしょうか 今晩の風は昨日までと違って少し冷たく、なんとなく秋の気配を感じさせます
さて、この会議は3年毎に開かれますが、3年前とは内容がずいぶん変わりました。2年前には全くなかった(2年前というより40年間なかったのですが)メラノーマの新薬がどんどん出てきたからです。今回の会議では先日のシカゴで開かれたASCO(米国臨床腫瘍学会)で発表された内容の紹介のセッションも多くありました。多くはすでに知っている内容でしたが、復習になりましたし、ヨーロッパの先生たちがどのように新薬の効果について考えているのか、ということが少しわかって良かったと思います。新薬の登場に舞い上がらないように、慎重に評価し、使い方を決めていかないといけないと思いました。
国際学会は過去にお会いした先生との再会も楽しみのひとつです。5月末にソウルでお会いした韓国の先生方にもお会いできました。個人的な感想ですが、参加者の9割が西洋の方(表現が?ですか)ですので、黄色人種というだけで同郷のような親近感を感じます。韓国からの出席者10名程度、日本から10数名。ガラパゴス化しないように外に出ていかないといけないと思いました。
顔のシミ それは本当に肝斑ですか
前回の記事の続きです。顔にできるシミのいろいろと治療法についてです。特に肝斑やソバカスと間違えやすいものについて
参考文献はこちら
朝の散歩 学会会場へ行く途中の運河を渡る橋の上から 奥は支庁舎 昨晩はこの地下のレストランで夕食をとりました ソーセージもビールもワインもおいしかった
ドイツに来ています
ハンブルグで開かれるメラノーマの学会に出席するためドイツに来ました。前回は2010年のシドニーでしたから3年ぶりになります。時間が経つのは早いものです。前回は講演があったためストレス一杯でしたが、今回はポスター発表だけですので気が楽です。今は途中のベルリンにいます。最高気温は25度前後です。申し訳ないぐらいに気持ちのよい気候です。
載せようか迷いました 東ドイツから脱出時に亡くなった方々の慰霊碑です 四半世紀前の壁の崩壊の頃を思い出し、いろいろ考えてしまいました。
そばかす(ソバカス)は治療できるか?
ソバカスは医学用語で雀卵斑(じゃくらんはん)といいます。私がすぐに思い浮かべるのは「赤毛のアン」です。赤毛にそばかす、緑がかった瞳の女の子のお話しです。皮膚科的には白人で赤毛の方は、白人の中でも紫外線でメラノーマが最もできやすい皮膚のタイプです。顔に小さい黒い点々がたくさんあると「ソバカス」と呼びますが、日本人には本当のソバカスは少ないのではないかと言われています。
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頬に小さいシミがたくさんできてきた
楠ワイナリーのカベルネ・メルロー2011 初めて飲みました すばらしいできだと思います
子供のお尻のまわりのただれが治らない 下痢もしている
下痢が続いていると肛門のまわりがただれて、なかなか治りません。亜鉛華軟膏(商品名:サトウザルベ)に白色ワセリンなどを混ぜてただれたところに塗り、便や尿がかからないようにしますが、それでも下痢が続いているとなかなか治りません。昨日日本皮膚科学会誌の記事の中に、肛門括約筋のゆるみによって起きている症例が出ていました。知りませんでした。便秘が原因で下痢が起きていたのです。
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赤ちゃんのおしりがただれて痛がる
昨日梅雨明け宣言が出ました。でもここ何日間は雨がちです。ただし、雲の隙間からときどき刺す光はかなり鋭く暑い。「待ってろよ」という感じです。アスパラガスに毛虫
レモンバームにカメムシ
足の裏にオレンジ色(黄色)のシミが点々と斑点のようになっている
毎日患者さんを診察していますが、診断や原因がわからないことがあります。しょっちゅうあります。放置してよいのか、治療をしたほうがよいか、あるいは入院させた方がよいか、という判断はします。でも、どんなに軽い(問題になりそうもない)状態だと判断しても、原因がはっきりしないと気持ちが悪いものです。日々そんなことがあるので、忘れてしまうことも多いのですが、頭の隅にこびりついている場合もあります。
ときどき雑誌や学会で原因がわかることがあります。長年の疑問が一瞬で解けるわけですから、かなり気分がよくなります。前置きが長くなりました。
キュウリとブルーベリーの今年初収穫です
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パッションフルーツ