爪を押すと痛む 押さなくても痛むことがある 何かできている感じがする

皮膚にはいろいろな種類のできもの(腫瘍:しゅよう)ができます。なお、医学的に「腫瘍」というのは、何かの細胞が増えてかたまりになったものを指します。腫瘍には良性と悪性(転移を起こしたり、まわりの正常組織を壊すなどの問題を起こすもの)があります。腫瘍=悪性ではありません。皮膚の腫瘍の中には痛みを発するものがあります。痛みがあると非常に心配しますが、多くは良性です。痛い皮膚腫瘍で有名なのが爪の下にできる「グロームス腫瘍」というやつです。
関連記事
痛い皮膚腫瘍
2015MAY3-2
ゴールデンウイークですね。久しぶりに昨夜はフライを巻いて(眼が疲れた)、今朝近所の管理釣り場へ。一部をキープさせてもらいました。
2015MAY3-1
ハーブをたくさん腹に詰めて酒蒸しに
2015MAY3-3
完食


爪の真ん中に3㎜ほどの丸い青くあるいはピンクに透けたかたまりが見える。そこから爪の先端に向かって淡いピンクの線が走っている。押すと痛い。冷たい水につけたときも痛くなる。自然にずきずき痛いこともある。
グロームス腫瘍の可能性が高いと思います。血管をとりかこむ筋肉細胞の腫瘍です。良性です。治療は切除です。皮膚科か形成外科を受診してください。
さて、皮膚がんで受診する患者さんがよく言われることは、「痛くもなんともなかったので悪いものとは思わなかった」です。実は1cm以下の球状のしこりで痛みを伴う腫瘍のほとんどすべてが良性です。小型の腫瘍で痛い場合は、むしろ良性のサインといえるかもしれません。痛い=悪い腫瘍という図式はないとはいえませんが、症状がないのががんの初期のとくちょうかもしれません。もちろん痛みがない=がん、ということではありません。以前書いたことがありますが、たとえば首のリンパ節がクルミ大に腫れていて、痛い場合は炎症性(ばい菌の感染や免疫系)です。痛みもかゆみも全くない場合は病院に行きましょう。リンパ腫やがんの転移あ、結核などを否定しないといけません。1-2㎝程度の腫れは風邪や口の中の炎症や頭皮の皮膚炎でも時々起きますので過度に心配ないように。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

上へ