妊娠中にステロイド外用剤を使用しても大丈夫か?

妊娠中は生まれてくる赤ちゃんに影響が出ないよう、薬の使用に注意します。
妊娠中に強い副腎皮質ホルモン剤(いわゆるステロイド)外用剤の使用が、生まれてくる赤ちゃんの低体重に関係するという報告が今年の3月にありました。イギリスでの研究です。口蓋裂や早産、死産との関係はなかったとのことです。参考文献
koriannda-nohana
越冬コリアンダーの花と初イチゴ
asuparanohama
アスパラガスの花
nobironohana
ノビル(野蒜)の花芽(花になるか?)

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Malignant melanoma in Star of the Giants (Kyojin no Hoshi)

このブログを始めたばかりの頃に書いた記事「飛雄馬の恋人、日高美奈さんはメラノーマではないかも?」が癌関連の雑誌に掲載されることになりました。飛雄馬の投球シーンや美奈さんの爪の絵も出ます。転載をこころよく許可してくださった講談社の担当部局の方々に感謝します。
Malignant melanoma in Star of the Giants (Kyojin no Hoshi)
The Lancet Oncology, Volume 12, Issue 6, Page 525, June 2011

原因はなにもないのにかゆくなる 掻くとどんどんかゆくなる

特に原因もないのに体がかゆい。
掻くとどんどん赤い発疹(ミミズバレ)ができる
掻いているうちにどんどん増えてくる
痒みも増してきた
以前からなんどか記事にしている慢性じんましんの中の機械性じんましんの可能性があると思いますが、今回は、この「特に原因もないのに・・・」という点について。
かゆくなりやすい状態の人は、原因がなくてもかゆい皮疹がでることはあるのか、ということについて。
関連記事
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歯の周囲の粘膜がただれていて治らない

口に中にも口内炎などの粘膜のトラブルがよく起きます。
5mm前後までの丸くて、深くただれていて、潰瘍の表面に黄色い粘液様のものがくっついた口内炎をアフタ性口内炎と呼びますが、原因は様々です。食事のときにしみたりしてうっとうしいです。
今回の記事はそういうものよりは、歯の周囲の歯肉に比較的広くまん丸い潰瘍が非常にたくさんできていたり、互いにくっついて地図のように変な形をした潰瘍ができて、1ヶ月以上治らない場合に考えなくてはいけない病気です。最初は歯の周囲だけだったのが歯から離れた部位にも広がっていくことがあります。
天疱瘡(てんぽうそう)という病気です。
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サンショウの花
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草取り後の一杯、二杯・・・・ グラスは昔々AZM夫妻からいただいたお祝いの品
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焚き火 気温もちょうど 風もなく 虫もいない 春過ぎて つかの間のよい季節

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口角炎とビタミンB(2)

今日は4月29日。私にはやはり天皇誕生日というイメージが強い祝日です。快晴ですが、寒いです。
さて、前の記事からの続きです。
きちんとご飯を食べている方の口角炎は唾液が一番のもとの原因だと思います。では治療はどうしたらよいのでしょうか?長々書いてきて申し訳ないのですが、これがなかなか難しいのです。
mitsubati 2011spring
今シーズン初めてのミツバチ
sansyonome2011
サンショウの芽
blueberry2011 me
ブルーベリーの芽吹き
ruccola hana 2011
ルッコラの花

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口角炎とビタミンB

特に病気もなくて、ご飯もきちんと食べているのに上下の唇の角のところが、裂けている、割れている、ジクジクして、しみる、痛い、少し肉が盛り上がってきている。
口角炎(こうかくえん)です。本当によくある病気で、皮膚科にも患者さんが来ます。
よく外来で、口角炎はビタミンB2が不足しているのでしょうか? 胃が悪いのでしょうか?と聞かれることがあります。確かに、ネット検索するとビタミン不足のページがヒットします。
調べてみました。
キャンディーズ

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フキノトウのアレルギー

当地は桜が満開です。夜明けも早くなり、庭の雑草や野菜にも花が付き始めました。
山菜のシーズンも始まります。山菜といってよいのかわかりませんが、フキノトウはそのはしりでしょうか。
今回はふきのとう(蕗の薹)のアレルギーについて。
関連記事:
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葉っぱ4-5枚のままで越冬したコリアンダー
suisenn 2011
うちの庭では希少な食べられない植物

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震災と感染症

国立感染症研究所のHP震災に関連して注意が必要な感染症がアップされています。
急性の下痢症、インフルエンザやその他の呼吸器の感染症、麻疹(はしか)、破傷風、ツツガムシ病など、日常的にみられる疾患と普通はあまりない疾患などがまじりあっています。また、震災からの経過時間によっても違いが出てくるようです。早期に注意が必要なもの(破傷風や傷から入った重症の細菌感染症)から、現在のように少し時間が経ったとき、そしてさらに今後問題となる疾患(結核)などです。
この中で、ツツガムシ病については今回一部のメディアでもこの感染症研究所のHPの内容が紹介されました。また。このブログでも以前触れたことがあります
東北や信州などの寒い地域では春と晩秋の2回(これからです)
高熱が出る
ものすごくだるくなる
体に1cm大の淡い赤色の皮疹がたくさん出る
ブラジャーやパンツの下、脇の下などににぐちゃぐちゃになった刺し口が1個ある
(刺し口はかなり傷んでいても、あまりかゆみや痛みはありません。症状に乏しいので目で確認しないと発見できません)
血液検査で肝臓の値が高くなったり、血小板が少なくなったりします。
感染症研究所のHPでは、土砂災害によって虫も下流に流され、生息地が拡大する可能性があると書いてありました。注意が必要です。

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