指を切った 血が止まらない 止血法

包丁などで指を切った後の血の止め方です。今はきっと教えていないと思いますが、私が小学生や中学生のときの保健の授業では、心臓に近いところを縛りなさいと教わった気がします。たぶんそんな教えを記憶している方がけっこういるようで、指を切ったときにいろいろやったけど、血が止まるまで30分以上かかったというような話があります。話を良く聞くと、指の切り傷にガーゼを当てて上から包帯できつくしばったんだそうです。

これ、血は止まりませんよ。逆に血がどんどん出ます。

ちょっと走りに行ったら幸せいっぱいの場面に遭遇しました。境内にはまだ雪がたくさん残っていましたが、春は着実に近づいています。

 

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皮膚科にかかる前に準備しておいてもらうとありがたいこと

2007年にこのブログを始めた頃に書いたお題です。皮膚科はどこも混んでいます。長い時間お待たせすることも多いです。すいません。でも、お待ちいただだいている間に準備しておいてもらえるととても(私が)助かることがあります。

散歩がてら、少し走って、多くは歩いて、ランニングシューズを買いに札幌ビール園のそばのスポーツ店まで行きました。途中にこんな味のある酒店がありました。スポーツ店では親切な青年によい靴を選んでもらいました。「今日が最後です。明日から京都店に転勤します」。こういう点で起きる出会いっていいですね。頑張れ、青年、京都でも。寅さんみたくなった。

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帝王切開や腹腔鏡手術の跡、陰部にできた痛いしこり 生理前に大きくなる

帝王切開や腹腔鏡手術の創跡や陰部にできた小指大のしこりが痛む。そっとしていても痛む。触るともっと痛くなる。生理前に大きくなる。生理後に小さくなる。

子宮内膜症の可能性があります。

今年見た映画の中では沈黙★★★★と共にとても心に残った作品でした。他によかった作品は、たかが世界の終り:★★★、エゴン・シーレ:★★★、人生フルーツ:★★★★、ショコラ:★★★☆

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かぶれと人間関係2016

記事のネタ探しに苦労してます。そこで以前書いた記事を見直してみました。このブログを始めた頃の2007年に書いた「かぶれと人間関係」という記事を見つけました。今日、全く同じ内容の会話を患者さんとしましたので2016の記事として再掲します。

今日の会話

1カ月前より両方の下まぶたから頬に赤い皮膚炎ができた。とてもかゆい。眼科で目薬をもらったが治らない。80歳代のご婦人の両方の下まぶたからほっぺにかけて逆三角形の発赤がある。とってもかゆい。皮膚科医はすぐ原因が浮かびます。そして皮膚科医と患者さんの間で(たぶんこれからも)永遠に繰り返される会話は以下です。

「使っていた目薬はなんですか?」

「000製薬の目薬です。でも30年以上ずっと使ってたんですよ・・・」

26年務めた当施設を離れることになりました。ずっと病理組織を一緒に見てきた病理の先生が特注のプレートを作って贈ってくれました。(開業はしませんよ)

皮膚科の若い先生たちと外来の看護師さんがゴールドの聴診器を記念にくれました。メラノーマの免疫療法剤治療が始まってから、自己免疫性の副作用の間質性肺炎の発見のために若いころに使っていたぼろぼろの聴診器を引っ張り出して使用してましたが、それを見かねてのことだと思います。聴診器の削り出しのカーブがスーパーカーのカウンタックのように切れていてカッコいいです。大切に使います。

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蜂に刺された 2016 注意するポイント

今年は7月中旬に蜂に刺された方がけっこう来ました。私が診る患者さんのパターンは主に2種類あります(私は自然の濃いところの病院で患者さんをみますので、地域によって状況はかなり違うと思います。為念)。刺されて腫れるけれど命に関わることはない場合とショックなどを起こして救急部に運ばれ、元気になってから今後の対応について皮膚科を紹介されてくる場合です。蜂に刺された時の対応のポイントをまとめておきます。

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蜂にさされた・・・さてどうする?

蜂アレルギー検査はいつ行えばよいのか?

今年も葉の陰で巨大化した(見逃していた)キュウリが取れました。キュウリがウリであることがよくわかります。

 

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日焼け止め サンスクリーン剤の選び方 2016

ゴールデンウイークも今日でおしまいですね。当地は風は強かったものの天気の良い日が多かったように思います。今回は時季ネタで簡単な日焼け止め(サンスクリーン剤)の選び方です。米国の米国環境ワーキンググループ(the Enviromental Working Group, EWG)からの注意喚起についても触れます。

日焼け止めは今まで何度も記事にしてきたテーマです(古い記事は内容が正確でないものがあるかもしれません)。日焼け止めはどこに塗る(2007)、サンスクリーン剤の成分(2008)、サンスクリーン剤の成分の安全性(2008)、日焼け止めの選び方(2010)サンオイルって何が入っているんだ?(2012)、サンスクリーン剤の量と効果(2012)、サンスクリーン剤の容器ラベルの見方(2013)

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ゴールデンウイークも最終日は観光客の数もだいぶ少なくなりました。明日からまた日常が始まりますね。カヌーのついでに2種類の日焼け止めの効き具合を試してみました。

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早期の皮膚がんを疑うサイン 75歳以上の顔 赤い皮疹

皮膚がんで多いのは、基底細胞がん(きていさいぼうがん)、有棘細胞がん(ゆうきょくさいぼうがん)、メラノーマ(悪性黒色腫)です。今回は早期の有棘細胞癌の見分け方について。

がんは一晩ではできません。とくに有棘細胞がんは盛り上がってくるまでに最低1-2年、普通は数年以上かかると思います(個人的な感想です)。頭や顔、耳などにできる場合(紫外線が原因です)、始まりは小さな赤い平らな皮疹です。見分け方について説明します。

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春の川です。鯉のぼりが舞っていました。
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たこ焼き食べてショックになった

もう少し正確に言うと、「家で作った」タコ焼きを食べたら、体にかゆいもの(じんましん)ができた、息が苦しくなった、(最悪の場合は)ショックになった・・・です。
よくある順番は、、
お好み焼きを食べてショックになった。
ホットケーキを食べてショックになった。
たこ焼きを食べてショックになった。
(ショックから生還した後に)皮膚科で原因を調べてもらうようにと紹介されてきます。
・・・まずはいろいろな質問から始まります。いきなり血液検査はよろしくありません。

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当地も桜が満開になりました。今年はいつもより早い感じがします。「雲とまがふ万朶の桜花」でしょうか。

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庭も春めいてきました。
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痛んで捨てた玉ねぎから葉が出てきました。

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リウマチと言われている・・・+ふけ症、あるいは爪が濁っている・点状にへこんでいる

関節リウマチと鑑別すべき疾患はたくさんあります(私は専門ではないので、教科書などからの受け売りです)。皮膚科に関係が深い鑑別疾患は関節症性乾癬と強皮症でしょうか。
関節リウマチと言われている
+両手が赤く冷たい・・・強皮症
+ふけがすごい(脂漏性皮膚炎様)・・・関節症性乾癬
+すべての爪が白癬(水虫)様に黄色く濁っている、あるいは爪に細かいへこみがたくさんある・・・関節症性乾癬
+尾てい骨のところの皮膚がガサガサした赤い皮疹がある・・・関節症性乾癬(ただし、単なるガサガサ、ざらざらのみは高齢者の尾てい骨によく認められる症状です。お尻の肉が減って体重を支える部位に一致して皮膚が硬くなるのです)
+指の第1関節が腫れて赤くなっている・・・関節症性乾癬(へバーデン結節という慢性の関節症も似た症状を示します)
+踵の後ろが腫れて痛む、足の裏が痛む・・・関節症性乾癬

皮膚科診断をきわめる 図

皮膚科診断をきわめる: 目を閉じて診る,もうひとつの診断学の挿絵の一部です。
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サルコイドーシス(2) 新しい診断基準 2015

前記事では、肉芽腫とは?の説明で終わってしまったので、今回はその続きです。
肉芽腫は組織球という細胞のかたまりで、菌や異物や細胞の死骸などを取り囲んでできるカプセルです。サルコイドーシスはカプセルの核がないのに、肉芽腫(にくげしゅ)というかたまりが体中にできる病気です。今回は症状や診断基準について触れます。
参考にしたサイトや講演:
1)近畿中央胸部疾患センター呼吸器内科の倉原優先生のブログ
2)四十坊典晴先生の論文「わが国におけるサルコイドーシスの診断基準と重症度分類
3)そして、週末にあった北海道地方会での関西医大教授、岡本先生の講演

2016MAR21


今日は良い天気です。庭にも花が咲き始めました。

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